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エミケン 「日報」

東京・奥多摩にある 注文家具工房『エミケン』 の日々です

7月31日 日和佐十九日目

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毎日海までの通勤途中、お遍路さんを見る。毎日毎日日和佐から高知方面へ歩く人の絶えることがない。この区間は 「距離の難所」 と言われ、23番札所薬王寺から24番札所最御崎寺まで75kmもある。お遍路中最長である。毎朝ここを歩く人たちの背中には強い意志と覚悟を見ることができる。こちらまで気持ちがシャキッとするようだ。

そして思った。
 「ワシの日和佐生活もお遍路のようだな」
と。

毎日繰り返すツアーがさしずめ八十八ヶ所の札所。お客さんの笑顔が功徳か。 「同行二人」 ならぬ 「同行四人」 を意識し残りの道中も頑張ろう。

ちょっとカッコつけすぎだが、お遍路さんを見ていてそんな心境になる今日この頃。

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  1. 2011/07/31(日) 23:16:39|
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7月30日 日和佐十八日目

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船から放尿する少年兵。

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ワシも波乗りしたかったが、カヤックで乗ると殴られそうなのでガマンしました。

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今日も朝から日暮れまでたっぷり仕事しました。感謝~

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  1. 2011/07/30(土) 23:34:19|
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7月29日 日和佐十七日目

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最後まで息が合わなかった父と息子。奥様曰く 「二人ともB型だから、相手のことなんて考慮しないんです」 納得。

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こんなバカデカいカヤックもあるんです。漕げる人間が三人乗れば恐ろしく早いそうだが、漕げない人を乗せて漕ぐと恐ろしく重い。。

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「母川ビーチマットツアー」 仕事中に体を休ませることができる貴重な仕事。

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「海がめ号」

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  1. 2011/07/29(金) 23:45:26|
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7月28日 日和佐十六日目

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午前中は先日コーステアリング研修した海岸をカヤックツアー。すでに生身で洞窟体験してあったのでお客さんの前でも「ベテラン」な顔をしていられた。初めてのお客さんにとってはやはり相当なドキドキ体験なんだろうな。これは人気商品であるに違いない。しかしこの海域はすぐ波がうねるので、洞窟ツアーができる確立はかなり低いそう。自然相手の水商売の辛いところ。

仕事後、施設を利用させていただいている 「南阿波サンラインモビレージ」 さんで 「ところてん体験」 をした。目の前の海で採れたテングサをお母さんが手間ひまかけて作った逸品です。ああ、こんなこと子供にもさせてやりたい。

午後は社長から「来週リバーカヤックツアーが入ったから、下見に行ってきてくれたまえ」ということで、 那賀川 に漕ぎに行った。スラローム競技のジャパンカップが開催される川です。

川は濁って水量若干多め、併走する道路も冠水したようで泥の跡があったり、台風6号の爪痕が至る所に残っている。初めての川で一人でそんな状況だとちょっと不安。道路からしっかり下見をし、約7kmの川下りをした。

長瀞のようにドカンと瀬が現れては瀞場が続く、といった川相。瀬は普段より難易度が上がってるのかな?実に楽しいが瀞場がかったるい。先日の台風直後の日和佐川のほうが楽しかったかな。いや、それぞれ種類の違う楽しさがある。お客さんと一緒に下って、途中途中で練習しながら下るには那賀川がいい。しかしカヤックの上から瀬を撮影するとなんてつまらない写真になってしまうんだろう。 「川は陸から撮るべし」

午前本格シーカヤック、午後本格リバーカヤック。それができてしまうこの地。かなり稀有な存在だ。こちらへ来て思うこと。 「四国のキーワードは 巡る」 お遍路しかり、自然遊びしかり。あちこちに見所満載な国です。

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  1. 2011/07/28(木) 23:50:47|
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7月27日 日和佐十五日目

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今日はコーステアリングの研修を行った。海岸線を泳いだり歩いたり​飛び込んだりなんだり、とにかく 人力頼りの海岸線トレッキング 。トレッキングというにはかなりハードか。大冒険と言っても言い過ぎではない。

海からしか近づけない滝​や洞窟や砂利の浜などがたくさんあり、こんなに刺激的で爽快なスポーツは初めてだ。気分はまるで某国の工作員。一人でいきなり知ら​ない海岸をやるのは怖い。いや知ってる海岸だって一人じゃ怖い。日本の第一人者と一緒というのはこの上なく心強いし楽しかった​。暑さなんてまるで無縁です。

もっと見たい方は→ [コチラ]

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  1. 2011/07/27(水) 23:47:14|
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7月26日 日和佐十四日目

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朝出社すると社長が
 「仕事終わったらクニさんのところに飲みに行きます」
と。

社長から毎日のように日和佐の奇人の話を聞かされている。どうやらここには奇人変人の類が多数いるようだ。むしろ普通がいないのかもしれない。そしてレベルも相当高いよう。思うに「楽して生活したい」という誰でも願う単純明快な欲望を、本当に実現できる気候風土がここにはあるからかもしれない。

「クニさん」と言われて、「えーと、どの変人だっけ?」(スイマセン。愛を込めて)とすぐには思いつかなかった。
「ウェルかめの」
と言われて分かった。NHKの朝の連ドラ 「ウェルかめ」 の テッシー浜本 のモデルになった クニ舛田 さんでした。

おかげで今日一日心ときめかせながら仕事ができた。

豪快で気さくな方でした。昔は泣く子も黙るロコサーハー(サーファーではない)で、よそから来たサーファーを片っ端から殴り倒していたと言う、今の容姿からはとても想像できない数々の武勇伝を持っている。30年も40年も前のサーフィンの話や海の話はとても興味深く、その話を聴くためにクニさんの注ぐビールを頑張って胃袋に流し込みながら拝聴した。

この地に来て思うが、人がみんな大らかと言うか豪快と言うか。クニさんはまた別格なレベルだと思うが、明らかに我が奥多摩と違う人種が生息するのはどうしてだろう?と常々考えていた。二週間滞在して導き出した答え 「土地が人を作る」 。

デッカイ海、豪快な海岸線、激しすぎる台風、亜熱帯な気候、、、。恵みも多いが、あまりに思い通りにならない強大な自然との共存。そんな土地柄が豪快、明快、簡潔、メリハリな人種を育んだのだろう。

とても楽しい 一杯会 でした。ありがとうございます。

そうそう、忘れてた。ありがたいことにクニさんに名前を付けてもらいました。 「ハリウッド佐藤」 。こちらの人たちは皆さんカタカナの名前を持っています。晴れてこれでワシも日和佐人になれました。由来はクニさんのブログで!
→ [コチラ]

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  1. 2011/07/26(火) 23:38:58|
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7月25日 日和佐十三日目

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家族4人、力を合わせて太平洋の大海原を漕ぐ。

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兄と弟。数年後の我が家の図。

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先日の台風で沖に流された海上料亭をクレーンで元の場所に戻していた。

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父と息子。

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  1. 2011/07/25(月) 23:11:28|
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7月24日 日和佐十二日目

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最近海ではこんな遊びもはやっています。

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漁船は早い!

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プライベート砂浜。

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  1. 2011/07/24(日) 23:53:32|
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7月23日 日和佐十一日目

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久々のツアー。今日の参加者には子供たちがたくさんいた。そろそろ家病になり始めているワシには嬉しいツアーになった。

台風の影響で水の中は濁っていてシュノーケリングは難しかったが、彼らのテンションは高く、助けられること大也。子供たちは大人の思惑や段取りなどなんのその。その場その場で次々に自分が楽しいことを見つける。
「仕事だからアレとアレをしなきゃ!汗汗。。」
というワシの裏をいい方向にかいてくれる。子供は遊びの天才だ。見守ることが大人の役目。あーだこーだ言わんでよろしい!と改めて悟る。

いつしかワシも仲間に入れてもらって普通に遊んでいました。楽しかった~。また遊ぼうな!

タイリュウに会いたいよ~~

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  1. 2011/07/23(土) 22:06:01|
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7月22日 日和佐十日目

社長は 「隠岐ツアー」 に行ってしまった。隠岐の島をカヤックでキャンプしながら四日間で一周するスケールのでかいツアー。過酷だけど絶景が拝めるという。お気をつけて~。

ワシは事務仕事を黙々とこなした。毎日楽しそうなことばかりしてる訳ではありません。楽しそうに見える事だって楽しい事ばかりじゃないんだよ~。

と言うわけで今日は好評の 「日和佐見聞録その二」です。

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この辺の家々の玄関先で見られる。この銘柄は東では見ませんな。西ではメジャーなのかな?

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やはり西の人の考えることはよく分かりません。アンパンに餅が入ってる様、と言えば伝わるだろうか?どちらも好物だが別々に食いたい。

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滞在中、日和佐にあるすべての手押し車を撮ってやろうとたくらみ中。帰国したら写真集にでもしよう。

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通称 「タスカルタワー」 。しかし今回の震災の津波レベルだったら用を成さないのは誰の目にも明らか。要増築!

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  1. 2011/07/22(金) 21:57:37|
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7月21日 日和佐九日目

p201107211.jpg(撮影:社長)

今日は サーフスキー の研修をした。レーシングボートの海版とでも言おうか。ライフガードが海上の遭難者にいち早く到着するためのボート。到着するだけ。乗せて帰ることはない。だからただただスピード重視の構造。

レーシングは乗ったことないがワイルドウォーター艇よりはるかに不安定。川から出艇したから最初は「うむ、なんとか乗れそう」と調子に乗っていた。ラダーもあるので「ワイルドより早いし快適~」とも。

しかしひとたび港を出てうねりの残る海上に出たとたん「早く帰りたい~」。難しいのなんの、こんな乗り物で人様を助けに行くことなどありえん。しかも社長曰く
「波乗りするとシーカヤックより楽しいんですよ~」無理無理。

静水に戻って来たときには心からホッとした。初めてカヤックに乗った時の気持ちを思い出した。そして思った。
「カヤックツアーのお客さんはこんな気分なんだな」

今日も素晴らしい研修でした。

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  1. 2011/07/21(木) 23:50:41|
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7月20日 日和佐八日目

p201107201.jpg「白い灯台」
p201107202.jpg(撮影:社長)
p201107203.jpg「クジラ岩」
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p201107205.jpg(撮影:社長)

朝6時。台風は阿南市の南40kmあたりにいるらしい。てことは 日和佐の南南東20km くらいにいるってこと?すぐそこじゃん!すぐさま海を見に行く。不思議と昨日ほど風も強くないし、雨も小降り。しかし。波は相変わらずすごいことになっている。大浜海岸にある水色のホテル 「白い灯台」 の建つ崖は激しく波が砕けている。

今日もツアーは中止。スギモト氏が川下りに連れて行ってくれた。研修です。町内を流れる 日和佐川 。ふだんは小エビが採れる子供でも遊べる川だが、大雨のあとはとても面白い川になると言う。四国の川は総じて勾配がきつく距離が短いので、あっという間に水が増え、瞬く間に水が減るそう。チャンスはそうない。「10時に行きます!」 と言う。9時でもなく11時でもない10時。それくらいピンポイントで楽しむ川。

おお!すごい波!!水路状なので水量が増えても御岳のようなテクニカルな川になるわけではないが、スピードとパワーがすごい。スタート地点では適度な波があるのでウォーミングアップにサーフィン。水のきれいなこと。濁っているがこちらの土砂は白っぽいのできれいに見える。スピード感と上下感のある快適なダウンリバー。

下って程なく支流が合流し水量30%増。ますますスピードと波高が増す。険悪な岩がないので更なる高速ダウンリバーを楽しむ。前方に珍しく デッカイストッパー が!止まれっこない、突撃! ドッカーン!! 3m近いフネが強制バックエンダー。続くスギモト氏の2m艇。見事なバック宙を披露してくれた。その後続く 「三角波500m地帯」 。飯を食った後だったら確実に出る。

 野田知佑 氏の秘密の遊び場である クジラ岩 というのがこの川にあるそう。探すまでもなくひと目で分かった。これは「クジラ岩」と名付ける以外にない。こう川幅いっぱいにクジラが真横になっていると危なくて仕方ない。へばりついたらかなりやばそう。

その後も高速ツーリングを快適に続けゴール。あっという間だったが楽しすぎる。「三角波500m地帯」はもう三回くらいやりたい。

戻って食事をし、仕事をし、「宍喰は波乗りするのにいい感じかも」ということでその後今度は海へ研修に。海は川とは違います。調子に乗って大波に乗って 大轟沈!! 海の藻屑になりかけた。 海をなめてはいけません! もうそれだけ。

社長!今日の研修は実に実に有意義でありました!!

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  1. 2011/07/20(水) 22:19:47|
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7月19日 日和佐七日目

幸か不幸か、四国に来てすぐこんな巨大な台風が接近してきた。今夜にも四国に上陸するかもしれないとのこと。今までニュースで「室戸岬に上陸」とか「四国は暴風圏内」なんて言葉をよく耳にしていたが、正直対岸の火事状態、さっぱり実感が沸かなかった。しかし、今はまったくもって当事者。地元の人の警戒ぶりを見ていると「ただ事ではない」というのが伝わってくる。

そしてやはり未知との遭遇を我慢することはできないかった。昼、海を見に行った。傘など家を出たとたん裏返ってしまうので、カヌーの格好で出かける。案の定瞬時にずぶ濡れ。そして歩けないほどの強風。すぐさま「あわえ」に逃げ込む。なるほど、この町特有の「あわえ」は強風から家や人を守る、必要から生まれた構造だったのか!激しく納得する。

あわえを巧みに歩き海岸近くまで到着。海岸と町を隔てるのは防波堤のみ。その防波堤の向こうに信じられない高さの波が次々に押し寄せている。あわえの終端から防波堤まで意を決して歩く。歩けない。前が見れない。砂粒が風とともに飛んでくるのか、まるで散弾銃でも浴びているように全身が痛い。目など当然開けていられない。そうしてやっとの思いで防波堤に到着。防波堤に身を隠しながら怒り狂った太平洋にカメラを向けた。

この先百何十km先に何の隔たりもなく台風がいるのかと思うとゾッとする。何が撮れているのか分からないがあまり長時間ここにいることを本能が拒絶する。早々に退散。海に背中を向けたとたん風に押され前のめりに走り出す。止まらない。コーナーリングを決めあわえに逃げ込む。やっと人心地がついた。

台風のときにニュースで海を見に行くな、海から離れろ、と言うが、これはこういう地域では大げさではない。子供なんか絶対外に出てはいけない。現にワシ以外誰も人を見なかった。ちょっと反省。一度見たのでもう今後はこんなことしません。

これがホントの太平洋ぜよ!



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  1. 2011/07/19(火) 22:08:10|
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7月18日 日和佐六日目

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台風はまっすぐにこちらに向かっている。海から300mほど離れている事務所まで波の砕ける音が聞こえてくる。ツアーは完全に中止だが、興奮してしまう。一日事務所内で仕事。就業後スギモト氏がトレッキングに連れて行ってくれた。

地元の人でもあまり知らないという 「阿瀬比ノ鼻」 。鼻とは岬のこと。
「あそこだよ」
と指差した先にはかなり険しそうな岬がある。確かにあの先から海を眺めたら相当スゴイに違いない。でも行けるのかな?これでもワシは慎重派。今日は朝から「佐藤さん、衝撃映像撮りに行きましょう!」と言っていたスギモト氏。よほどのモノが見れるといやでも期待してしまう。

車で鼻入り口まで行く。途中海に面した道路にゲートが降りている。「これが衝撃映像かな?」ワシには充分衝撃的。車を降り歩くこと30分。鼻の先端に着いた。途中はやはり険しかった。こんな天気の日には決して行ってはいけない部類だろう。でも今日しか見れない景色もある。

「阿瀬比鼻、おお、阿瀬比鼻阿瀬比鼻」
穏やかな天気の時でも足がすくみそうな断崖絶壁。それが今は強風が吹き、巨大な波が断崖にぶつかり頭上から降り注ぐ。危険極まりない。こんな猛り狂った海を見ていると思う、人のなんともちっぽけな事よ。そして更に思う、津波はこんなものではなかったのだろう、と。自然の前で人はただひたすら謙虚を貫くべし!

衝撃映像を撮ろうとカメラ越しに見ていた海、しかしいつしか無心で荒れ狂う海を眺めていた。巨大な波が激しい風と正面衝突。それでも波はひるむことなく猛進。風も負けずに波の頂点を削り吹き飛ばす。まるで怒り狂った女が髪を振り乱して突進しているよう。

随分長いこと眺めていた。その間も波浪はますます大きくなってきた。鼻を後にした。非常にすがすがしい気分。帰路、蛇に遭う。奥多摩で蛇といえばシマヘビかヤマカガシ。しかし四国では マムシ 。これも充分衝撃映像。衝撃を受けすぎいろいろな感覚が麻痺してしまったので、ゲート内の道路を歩く。海と道路をさえぎる背よりも高い防潮堤を超えて波が降り注ぐ。衝撃映像とってやれ!とカメラを構えた瞬間、ワシは頭から波をかぶった。すべての洗礼を受け、トレッキング無事終了。

今後、台風接近のニュースを東京で聞くたび今日のことを思い出すに違いない。

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  1. 2011/07/18(月) 23:49:29|
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7月17日 日和佐五日目

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連休中日、日和佐は大いににぎわっている。今日は 「ひわさうみがめトライアスロン」 の日。参加者は700人とか。もう12回目というので、既に日和佐の夏にはなくてはならないお祭りになっているんだろう。ボランティアや応援で町中の人が楽しそうに参加している。みんながこの祭りを愛している様子が分かる。参加者にとってこんな嬉しいことはない。

台風6号は順調に近付いている。港の外はちょっと驚くほどうねっている。朝、カヤックで下見に行ったが、湾をちょっと出たとたん平屋建ての家のような波が上下している。屋根の上にカヤックが乗り上げたかと思うと、次の瞬間今度は玄関まで落っこちる。海恐るべし。今日は予定変更して湾内でツアーを行った。ノリのいいヤングたちのおかげでワシもすっかり楽しませてもらってしまった。暑い日に水の上にいるだけで無条件で楽しい。

日和佐の町には異郷を思わせる風物がたくさんある。いくつか紹介。「手押し車」 と 「世間遺産」 。

手押し車は港町ならではのアイテムのよう。これに魚満載のトロ箱を積んで自宅まで運ぶのだろう。路地を歩いていると家々の玄関に新旧さまざまな手押し車が置いてある。ちなみにこのあたりの車が通れないような入り組んだ路地のことを 「あわえ」 という。あわえに迷い込むと本気で出てこれなくなる。今日もちょっと迷った。

世間遺産はかなりウケた。さすが西の人。

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  1. 2011/07/17(日) 23:09:46|
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7月16日 日和佐四日目

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台風が近づいているので海は徐々にうねりが大きくなっている。午前中海に出るときと戻ってきたときでは、明らかに波が大きくなっていた。明日はもっと大きくなるという予報。「台風直撃のときの波といったら、それはそれは筆舌に尽くしがたい」と言うことなので、当然海には出れないが、太平洋の本気の波ってやつをちょっと楽しみにしている。

午後は天然記念物2mの大うなぎが生息する清流母川をビーチマットで下る。ワシが昔からあこがれていた風景が目の前に広がる。その中をゆったりと下る。至福。

夜は日和佐の花火をカヤックに乗り川の上から観覧。心臓を突き抜けるような大音響と川の涼しさで全身に鳥肌が立つ。暑い夏を涼しく過ごす先人の知恵。

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  1. 2011/07/16(土) 23:33:53|
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7月15日 日和佐三日目

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一日晴れ。また焼けました。どこまで黒くなるのか今から楽しみです。その前にこのヒリヒリを克服しなければいけません。

海でTシャツで泳ぐと乳首が痛くなることを学びました。

日和佐は実は有名な町のようでした。この三連休はアスリート、観光客、お遍路さん、花火見物客、台風、、と千客万来のようです。

  1. 2011/07/15(金) 21:31:54|
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7月14日 仕事初日

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仕事初日。場所は宍喰・水床湾。ここがしばらくワシの職場になる。

日差しの強さはまさに南国。焼けた。カヤックでは一切焼けない脚が真っ赤に焼けた。ヒリヒリである。

水中の景色も南国。水温は思いのほか温かくなく、長時間シュノーケリングしているとかなり冷える。これは8月に入ればかなり温かくなるとか。

思いがけず木工仕事もあり。充実の仕事始めだった。さぁ、明日も頑張ろう!


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  1. 2011/07/14(木) 22:00:24|
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7月13日 日和佐入り

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徳島県海部郡美波町に着いた。こじんまりとしているが伝統と誇りを感じる趣のある町だ。その第一印象は正しかった。合併前は 日和佐町 と呼ばれていた町。その昔弘法大師が名付けたといわれる名前。今でも地元の人は愛をこめて 「ひわさ」 と呼ぶ。ワシもこれからそう呼ぼう。

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  1. 2011/07/13(水) 22:20:36|
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7月7日 タイゾーの願い

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せかいのひとがいつマでもエがおでいラレマスように
きょうりゅうもエがおでいラレマすように

---さとうたいぞう

号(┳Д┳)泣

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  1. 2011/07/07(木) 23:58:43|
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7月6日 沢登り

p201107061.jpg(撮影:越川氏)
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「男臭会山岳部」 の記念すべき第一回山行は沢登りでした。沢登りという山行スタイルは日本独自らしく、常々「一度やってみたい」と思ってはいたが、とても危険な印象があり、素人が興味本位で始められるようなスポーツではないと思っていた。

今回は奥多摩町民よりはるかに奥多摩の自然を熟知している「奥多摩トレイルクラブ」の 越川さん を隊長に初心者向きと言われる水根沢に連れて行ってもらいました。結論としてはまったく初心者向きではなかった。。

ワシにとっては新しい世界の扉をちょっと開けさせてもらい垣間見させてもらえた気がしました。そしてまた絶対行きたいと強く思いました。正直いままで興味はあったものの沢登りの楽しみがどこにあるのかは皆目検討がつかなかった。しかし、、この魅力はやってみなけりゃわからない!!簡単に言えば、絆、優越、謙虚、未知、深遠、リスク、アドレナリン、、、といったところだろうか。絶対言える事は優秀な指導者がいなけりゃ「リスク」だけになってしまうということ。今回も実はかなり大きなピンチがあったが優秀なリーダーのおかげで事なきを得ました​。一部始終を間近で見ていて本当に貴重な、大きな勉強を​させてもらえた気がします。

奥多摩万歳!越川万歳!

もっと涼しくなりたい方は
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  1. 2011/07/06(水) 23:26:17|
  2. 山登り
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7月5日 読書

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最近家の中が常に散らかっている。A型ケンちゃんには耐え難い状況だが、父親6年生ともなると流石に慣れた。散らかすのはもちろんガキ共です。

いつものようにブツブツ言いながら散乱している本を本棚に戻していて、一冊の本に目がとまった。
「いい絵だな。こういう絵すきだなぁ。」
と、ぺらぺら頁をめくる。小学校高学年くらいが対象の本なのでマンガのように読める。いつしか片付けの手は止まり、床に寝転んで本格的に読み始める。

登場人物は小学校6年生。「もうガキは卒業だぜ」的年頃の正義感の強い主人公健太、田舎から町に越してきた大介、学校一の人気者夏葉、優等生啓一。こういう本では必ず「健ちゃん」が出てくる。そうして大抵がワシのキャラとかぶる。世の中一般の「健ちゃん像」というのはある一定の基準があり、ワシも例外なくそこから漏れていないようである。いやな気はしない。

小学校と近所のどぶ川というあまりに身近な空間を舞台に、彼らが繰り広げるごくありふれた日常を切り取った物語。若干「こんなこと子供は言わないだろ」的大人目線啓蒙的な部分も透けて見えるが、この程度だったら子供は気づくまい。無邪気に読めない大人の自分がむしろ寂しい。いずれにせよ、真夏の青空のように限りなく澄んだ友情、少年時代の夏の一頁があまりに爽やかに描かれている。この物語は、ノートパソコンも登場するまったくの現在だが、はるか昔の自分の少年時代が克明に描写されているようで、うかつにも涙が出そうになる。

「エミさーん、これいいよ!」を何度連呼したか。読後の爽快感も抜群。児童文庫、ちょっとはまりそう。

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  1. 2011/07/05(火) 23:40:57|
  2. 雑記
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7月4日 「田舎暮らしの本」 取材

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宝島社の 「田舎暮らしの本」 の取材を受けました。ライターの伊藤さん、カメラマンの菅原さん、ありがとうございました。

8月3日発売の 9月号 に掲載される予定です。是非ご覧ください。

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  1. 2011/07/04(月) 23:04:35|
  2. 仕事のこと
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7月3日 エミケン祭り 大打上げ会

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この土日で5月の 「エミケン新緑祭り!」 の打上げを行った。

祭り中にも中夜祭的宴会を行い、それはそれは大いに盛り上がる。しかしやはり皆お疲れモードだし、メインは商売であり昼間は遊ぶわけには行かない。自分の中で常々「時を変えてこの連中と飲みたい!」という欲求があったし、皆も同じ気持ちだったに違いない。そこで今回はいよいよ夏突入、というこの時期に再び皆に集まってもらった。

うーむ。ここで報告をするにはあまりに楽しかったことがたくさんありすぎた。とても書ききれるもんじゃない。あとはアルバムをご覧ください。

→ [コチラ]

参加してくれた皆さま、本当にありがとうございました。皆さんが自ら貪欲に楽しもうとする姿がワシには本当に心地よかったです。打上げじゃなくてもまた集いましょう!

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  1. 2011/07/03(日) 23:21:41|
  2. 乾杯
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注文家具工房 『エミケン』

エミケン ケン

Author:エミケン ケン
www.emiken.com
東京・奥多摩 「氷川城」城主。
過去の「日報」は →[コチラ]

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