家族で登ってきました。こんな標高の高いところまで車で行けるのに気が引けたが、家族に高山を体験させられるのは大きな魅力だ。
大弛峠 の駐車場はこの時期の休日はすぐ満車になると聞いていたのでテントで前泊した。16時頃到着すると一番いい場所に駐車できた。
設営を終え宴会も無事済み、テントの中でUNOもして明日への英気を養えたので21時頃就寝。ところが夜半から風が強くなってきた。山荘のおやじさんに 「明日は風速20mの予報が出てる。子供が飛ばないよう気を付けて」 と言われていた。予報通りかぁ。。
風はどんどん強くなり気温もぐんぐん下がる。燕岳の悪夢を思い出す。しかし森の中なのでツェルトが飛ばされる気配はなかった。しかし寒い。
ほとんど眠ることもできず朝を迎える。風はますます強くなっていた。寒すぎてとてもじゃないが炊飯ができないので
車に避難 。ちょっと危険な気がしたが車内で米を炊き肉を焼き茶を沸かした。生き返った。朝日が車内に差し込むと途端に温室に。天国。
このまま 「じゃ帰るか」 という気になったが、どんどん登山客が登り始めているのを見て奮起した。ちなみに7時前には駐車場は満車になっていた。さすが!
登山開始後も風はやむ気配がない。普段だったら15分も歩けばTシャツ、頭はタオルという姿になるが、今日は全く服が脱げない。風のせいで体感気温はググンと低い。森の中はまだしも稜線ではリューゾーはほんとに飛んでしまうんじゃないかと思った。しかし風のおかげか雲ひとつなく、チリもひとつもないような宇宙を感じる晴天に恵まれた。こんなお手軽にこの景色を見られるんじゃ人気があるわけだ。もう写真撮りまくり。富士山は道中見えっぱなしで何枚も何枚も撮ってしまい、後で見たら
富士山の写真 だらけだった。
金峰山山頂 で家族写真を撮ってもらう。最初にお願いした人の写真は 「空の写真?」 、なのでちょっと間をおいて写真の上手そうな人に再度お願いしていい写真を撮ってもった。どちらの写真もいい記念です。
山頂で
五丈石 をバックに今開発中の
<ロールアップテーブル> の撮影などしつつ、朝飯の残りにいろいろな残り物とウィンナー、卵スープの素などを混ぜた雑炊を作る。美味すぎて涙が出た。
そう、車で峠に来る道中見た五丈石にワシは心を奪われた。なんたる存在感、なんたる異物感、、とても自然にできたものとは思えない。早く会いたい一心で歩いてきた。そしてここでこの石を目の前にした時の第一印象は 「思いのほか小さい、、」 だった。遠くで見た方が美しかったし、神がかっていた。それでもこの場所にあの造作はやはり異彩を放つものだった。
帰る頃には風もだいぶおさまり汗ばんできた。午後の光が差し込む森のなんと美しいことか。やはり写真を撮りまくってしまったが、後で見るとつまらない森の写真ばかりだった。肉眼に焼きつけるしかないんだな。
そしてほぼコースタイム通りリュウゾーも飛ぶことなく無事戻ってきた。あとで聞くと今朝の気温-2℃、
最大瞬間風速27m/s だったそう。-10℃くらいには感じた。ツェルトの限界を感る山行だった。いいテント買おう!





- 2015/10/26(月) 21:05:31|
- 山登り
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