なかなか映画を観に行く時間が取れないので原作を買った。映画になっていなかったら、そしてここまで話題になっていなかったらきっと手に取らないマンガだったろう。サザエさんやちびマルコに通じる脱力する絵。話も最初のうちは何でもない当時の日常をなるべく丁寧に描こうとしていてホンワカする。しかし読み進むうち、日本人ならこの先何が起こるのか分かっているので読み続けるのが苦しくなってくる。
静かな中にも力強さを感じる漫画だった。そして自分が思っていたほど戦争中の日本人がみーんな目を三角に釣り上げて 「一億玉砕!」 って感じでなく、日々を人間らしく生きようとしていたのがちょっと救われた。
先日新聞に作者の話が載っていて、 「映画では広島の街並みが忠実に再現されている。音の迫力はマンガではかなわない」 みたいなことが書かれていた。映画も早く見たい。
我が家にも 「すずさん」 がたくさんいた。


- 2017/03/02(木) 20:30:54|
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