今年から親子で始めた剣道。ワシはこのところ全く稽古に行けていなかったが、タイゾーとリュウゾーは、せっせと週二回の稽古に励んでいた。そして今日で今年の稽古も最後ということで、父兄、奥多摩警察所長などを招いて
『稽古納め』 が行われた。
ワシはあまりの稽古不足のため、今回は父兄側で観覧することにした。いずれにせよ二人の剣道姿を見るのは久しぶり。どの程度上達しているのかとても楽しみだった。とくに、リュウゾーがちゃんと人間的な行動が取れているかが楽しみだった。
うむ、実に恐れ入った。二人とも目を見張る上達振り、見事な少年剣士っぷりだった。タイゾーはすでにワシより格段に基本の型が体に染み付き、緩めるべきは緩め、止めるべきは止め、緩急のついた振りができている。冗談抜きに勝てそうにない。正座にいたってはどこから見ても立派な日本男児。背中に定規が入っているかのごとき。見ていて惚れ惚れする。

リュウゾーもまた見事!よくぞここまで人間になってくれた!と目を細めて見入ってしまった。道場に来れば追いかけっこに興じ、いざ稽古が始まると疲れ果ててしまいビービー泣いていたあのリュウゾーが、苦悩に満ちた表情で己の邪心と戦い、黙想している姿は涙なしには見ていられなかった。

剣道のある国に生まれて、そして子供たちに剣道を与えることができつくづくよかった、と思う稽古収めだった。そして「年明けからは父ちゃんも頑張って稽古に励もう」と、固く誓ったのであった。
- 2011/12/16(金) 23:55:47|
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