品川の職業訓練校 の学生4名が遊びに来てくれました。彼らは 「遊びに」 なんて気持ちじゃなかったろうね。ワシもさかのぼる事十数年前、工房を構えたい気持ちは一杯だが、何から何まで分からない事だらけ、不安な事だらけだった頃、藁にもすがる気持ちで木工作家さんを訪ね歩いた。いろいろな人がいた。おおむね落胆して帰ってくる事が多かった。
今思うと、あまりいい対応をしてくれなかった彼らの気持ちもちょびっとだけ分かる気もしないでもない。確かに厳しい世界ではある。一杯一杯だったのだろう。若干のネタミ、ヒガミもあったかもしれない。しかしだからと言って夢と希望に満ち溢れる青年たちに、客観的に「厳しい道のり」であることを説くならまだしも、感情をぶつけてしまってはどうだろかね?
なんて、ちょっと苦い経験もあったものだから、折角たずねてくれる彼らに、こんな気持ちになっては欲しくなかった。同業者、仲間が増えるのはこの上なく嬉しい事だし。
と、ちょっとカッコつけていたのも一瞬。彼らと話し始めたとたん、旧知の仲とでも話すような、というかワシよりもみんな若いので子分とでも話すような、
「気分はまるでガキ大将」 的に気持ちよくペラペラ話し始めてしまった。自分でもつくづく自分のこういう性格を「いい性格してるよなぁ」と純粋に感心してしまうのである。完全に無意識の境地だもんね。
特技 と言ってもいいかも。
すっかりワシのほうが楽しませていただきました。あんな二時間ばかりの、シラフの話し合いでは不完全燃焼なので、次回は
「酒+寝袋」 持参で遊びに来てもらう事を、なかば強制的に決めてしまいました。もちろん他の生徒達も連れて。みなさん覚悟してきてください。酒入ったらもっとペラ男になるから。
「ケンさんオンステージ!」 です。
今日は遠路お越しいただきありがとうございました。
追伸:ユウキちゃんのお父さん、44歳だって。ガーン!ワシと二歳違いい。。
- 2012/01/14(土) 22:48:54|
- 氷川城のこと
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0