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エミケン 「日報」

東京・奥多摩にある 注文家具工房『エミケン』 の日々です

2月14日 元服への道

タイゾーも4月から小学生。一人前のオトコになってもらうために徐々に 「オトコのいろは」 を教えていこうと思う。

ワシの考える、タイゾーに限らず今の子供たちに身に付けてもらいたいこと。それは
「火、水、刃」
である。これをマスターしたらオマケで
「酒、おんな」
と続く。オマケは大人になって自分で学んでもらえばよし。

昨今、この扱いを知らないことによる事件事故が多すぎる。

川での遊び方を知らないがために、大人になってから仲間と川原でBBQをし、酒を飲んで、女子の手前調子に乗って川に入り溺れ死ぬ。数年前、城下の川原で上流から流れてきた若者を救助したことがある。結局死んでしまったので「救助」にはならなかったが。これは「水」「酒」の項目が未修得だったのだ。

「火」が未修得だとどうなるか。子供の頃ダメダメ言われていても火ほど魅力的なものはない。大きくなり親の目が届かなくなったら火遊びしたくなるもの。しかし扱い方が分からない。怖さも分からない。だからチョロッとご近所のゴミに火をつけてみたりする。最近も歴史的価値のある神戸の異人館が不審火で全焼したそうだが、きっと火を着けた本人はまさか全焼するとは思ってなかったのだろう。
そういうこと。

そして「刃」。ワシはどうしても 「秋葉原」 の事件を思い出してしまう。刃物の扱いを知らない、怖さを知らないから人様を平気で切り付けたるするのだ。刃渡り30cmのナイフで人を切ったらどうなるか。そんなの分かるでしょ。侍が刀を振り回すためにどれだけ精神を鍛錬していたか。

すべて本人ばかりが悪いわけではない。ちゃんと扱い方を教えてこなかった親が悪いのだ。そもそも今の親世代が焚き火が出来ない、川で泳げない、鉛筆が削れない、、などという情けないことになってる。これは本当に考えものである。

ということでタイゾーにはまず「刃」を身に付けてもらうべく 「ノコギリとナイフ」 を与えた。

氷川城出城の築城も着々と進んでおり、ゆくゆくはここの守りをタイゾーにしてもらわなければいけないので、刃物はしっかり扱えなければならない。刃物はちゃんと扱えればこんなに楽しいものはない。

p201202141.jpg

  1. 2012/02/14(火) 23:00:28|
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コメント

いい話だ!

刃物は危ない反面、魅力的だね!
仕事で使っている特別な包丁も同じで
他の人がそれで怪我しないように万全の注意を払います

子供に刃物教育は大切ですな~

  1. URL |
  2. 2012/02/16(木) 07:50:38 |
  3. 蕎麦太郎 #GCA3nAmE
  4. [ 編集 ]

章ちゃん、こっちにコメントくれたんだね。嬉しいです。

章ちゃんの刃物哲学、感心します。
当たり前のことだけど、できない人間が多すぎるんだろうね。

刃物を使う職業って多いよね。
大体そういう職人さんって「心」ができてるよね。
「バカに刃物」とはよく言ったもんだなぁ。

  1. URL |
  2. 2012/02/16(木) 11:43:42 |
  3. エミケン ケン #VTbcqKWk
  4. [ 編集 ]

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エミケン ケン

Author:エミケン ケン
www.emiken.com
東京・奥多摩 「氷川城」城主。
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