朝の
林道ロングコース 散歩で
ビー造を見失った 。鋸山へ向かう尾根に入った模様。途中まで登るも途方もないので断念。自力で戻ってくることを願い帰宅。以前、もう少し近い林道でも失踪し、30分後にケロッと帰ってきたことがあった。今回は氷川城までの距離
約3km 。何回か通った道なので知ってるとは思う。しかしなにより車道が心配だ。近所の駐在にも一報入れておく。あとはヤツの武運を祈るのみ。
城に戻り仕事をする。まったく手につかない。普段うろちょろとまとわり付く厄介者が、いないとどうにも寂しい。すっかり犬体質になってしまった自分に苦笑する。朝飯も食ってないし腹ペコのはずなのですぐにでも戻ってくると思うんだがなぁ。
昼になっても戻ってこない。うーむ。。。仕事をする。
3時の休憩時間にも戻ってこない。
「うーむ、暗くなっちゃうなぁ」
もう一度探しに行った。林道入り口まで車で行く。途中道路上にはそれらしいモノは転がってなかった。
登山道を登る。
「ビー造こい!」 。何度呼んでも声は静まり返った森に吸い込まれるのみ。
昔から人の名前や言い伝えの残る地名があるが、きっとこんな感じで一年も二年もわが子の名を叫び続けた末に付いた名なのだろう。
「ここもいずれ
”ビー造尾根” と呼ばれてしまうかもしれないなぁ」
などとくだらないことを考えながら探す。
暗くなってきたので断腸の思いで山を下りる。車を止めた愛宕神社に、疲れ果てた
山ガール がひとり。御岳山-大岳山-鋸山と歩いてきたという。ビー造のことを聞くも見なかったそう。ながれで奥多摩駅まで車で送る。
”疲れ果てた山ガール”と別れてすぐ、
ナカイ君 に会う。
「サトケ~ン。家戻るの~?あとで行ってもいい~?」
「いいよ~」
「たいした用」 ではないが訪ねてくれた。お茶をしながらビー造のことも当然話す。
「えぇ~。わかった~。オレも気にしとくよ~」
と帰っていった。何しに来たんだろう??
5分後、ナカイ君から電話。
「サトケ~ン。ビー造いたよ~」
えええっ!!!
至急出動!氷川キャンプ場の前にナカイ君、息子、見知らぬおばーちゃん、と共に
ビー造 がいた。
事のあらましはこうだ。
13時頃、愛宕山にて登山客の後をずーっと着いて来る犬あり。仕方なく登山者は駅前の交番に送り届ける。首輪に鑑札があるも休日のため役場に問い合わせられず。交番では置いておけず困っていると、近所のおばーちゃんが「うちに置いとくよ」と預かってくれる。夜になり、おばーちゃんもどうしたものかとビー造を連れて再び交番へ向かう。そこを氷川城を出たナカイ親子が、ビー造を探しがてら帰宅ルートを大きく外れ通過。通り過ぎるも息子コウキが「あれビー造?」。ナカイ号猛バック。果たしてビー造。そして電話「サトケ~ン。ビー造いたよ~」
ナカイ君がウチに来たのは必然、、ナカイ君と駅で会ったのは必然、、山ガールを駅に送ったのは必然、、山ガールと愛宕神社で会ったのは必然、、3時に再び探しに行ったのは必然、、。ビー造の武運のなんと強いことか。
みなさん本当にありがとうございました。
人の世の
杉木に絡まる
つる草かな
(ビー造を見失う1分前に撮った写真)
- 2012/02/19(日) 23:59:12|
- 雑記
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