<TV台>を納品させていただきました。お話をいただいてから7ヶ月。遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
今回、材料はお客様からの支給品でした。家を新築するに当たり古い家を解体した際出た、床板と床柱です。あまりに立派だから捨てるに忍びない、なんでもお客様の父上が家を建てる際に相当奮発したとのこと。確かに立派な材でした。恐らく紫檀だと思う。柱は120mm角、四寸柱ってやつですな、と床板は1700×600。恐ろしく重かった。そして硬かった。。
「なにか新居で使える家具に」ということだったので一緒にあれこれ考えた末、TV台に決定した。そして意匠を決める段では、実用性と、この立派な材を余すところなく使いたい、という二点を重視した。釘の穴やホゾ跡など実際使える部分は限られてくる。材料をあっちこっちひっくり返しては眺めてどこをどう使おうか、あれこれ考える。廃材を利用する難しさでもあり楽しさでもある。
そして導き出した寸法が 1500×400×400 。脚は「可能な限り太いまま利用して」「木口は見せたい」というお客様の意向により、太さは
110mm角 、上から木口が見える意匠となった。正直「ちょっとこのサイズにしては脚、太すぎかな?」とも思った。しかし完成してみて全米震撼!そんなことは全くなく、むしろこの迫力ある木材の重厚さと厳かさに負けない意匠だったと認識した。華奢な脚などにしたら返って不釣合いだ。こんな簡潔な意匠の中にも学ぶ点は多いのです。簡潔だからこそ難しい。
ということで今後このTV台はエミケンの
定番商品 となることが決定いたしました。流石に紫檀では作れませんが。。詳細はいずれまた、お店用に製作したときに更新します。
ミヤシタ様、このたびは実り多い仕事を賜り、まことにありがとうございました。
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2011/02/26(土) 23:20:40|
- 仕事のこと
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0