
登山家の
山野井泰史さん の講演会に行ってきました。同じ奥多摩町に住んでいながら今まで一度もお目にかかれていなかったので、この日がとても楽しみだった。
「あこがれる」 ほど自分は山に登ってもいないしのめり込んでもいない。しかし、彼の生き方にはとても男としてあこがれてしまうものがある。凄いことをしてるけど飄々としていたり、すごい人なのに質素な生活スタイルを貫いていたり、、。とにかくまったくゆるぎない
「自分」 と言うものを持っているように見える。そしてそれに正直に生き、それ以外の事はバッサリ切り捨てる潔さ。そんなところにきっとこんなにも心惹かれるんだと思う。とても純度の高い
情熱と謙虚 の人だと思う。
あまりに圧倒的な大自然に触れ、感動し痛めつけられすぎた人ほど謙虚になってしまうのかもしれない。
氏の本を読んでいたので今日のお話は大体知っていることだった。それを写真と生の声でより詳しく解説してくれたので、より一段と自分の心に響いてきた。話す雰囲気はやっぱり静かでおだやかなのに、ガンガン響いてきた。
夫婦で文字通り九死に一生を得た
ギャチュンカン のくだりでは
「この写真はタエコにもう会えないと思い記念に撮っておきました」
「今思うと「自分の全てを出し切って生還した」と言う意味ではこの登山が一番楽しかったですね」
もうノックアウト。心臓バクバク目ン玉キラキラ。
講演が終わり真っ先に手を上げ質問をした。
ケ:「やっぱりギャチュンカンでは、夫婦二人だったから生きて帰れたと思いますか?」
ヤ:「ぼくは一人で山に登ったときは一度もケガをしたことがないんですね。夫婦でいると見栄とか無理とかしちゃうかもしれないですね」
お見事!会場の皆が期待したとは全く逆の答え。明言しなかいものの「一人でいってたら登頂にも成功し無事下山できてた」と言わんばかり。こういうところが氏の魅力なんだと思った。
機会があれば是非またお会いしたいです。
- 2013/03/10(日) 23:15:00|
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